肥料の豆知識〈基本編〉
肥料の豆知識〈基本編〉
今回の豆知識は、基本的な肥料のお話しです。
肥料は必要?
どんな肥料を与えればいいの?
こんな疑問の解決になればと思います。
肥料は必要なの?

道端に咲いている花は肥料を与えなくても育っていますよね?
道端の花は、根から水や養分を吸収し、葉と茎からは日光と二酸化炭素を吸収することで生長します。
その生長過程で地表に落ちた枯れ木や葉っぱなどの有機物が土の中の微生物によって分解され、植物の生育に必要な養分になります。
こういう自然界の植物に対して私達が植えた芝桜は、この循環が必ずしも機能しているわけではなく、どうしても不足する養分がでてきます。
これを補うために肥料が必要になります。
芝桜は特に肥料を与えなくても育ちますが、より大きく、より花を咲かせるためには肥料を与えましょう。

肥料の種類
肥料には大きく分けて「化学肥料」と「有機質肥料」があります。
化学肥料とは?
工場で作られた肥料で、成分が安定していて即効性があるのが特徴です。
主に窒素・リン酸・カリウムなどの栄養素がバランスよく含まれており、短期間で植物を元気にします。
■メリット■
・効果が早いので、すぐに植物の成長をサポートできる
・必要な栄養素をピンポイントで与えられる
■デメリット■
・与えすぎると肥料焼けを起こすことがある
・長期間使い続けると土の性質が変わることも
◎こんなときにおすすめ!
➡花や野菜を素早く成長させたいとき、栄養が足りないと感じたとき
有機質肥料とは?
動植物由来の天然素材(魚粉、油かす、堆肥など)を原料にした肥料で、土をふかふかにしながらゆっくり効くのが特徴です。
■メリット■
・土の中の微生物を活性化し、土を健康に保つ
・持続性があるため、長く植物を元気にできる
■デメリット■
・効果が出るまで時間がかかる
・種類によってはニオイが気になることも
◎こんなときにおすすめ!
➡自然にやさしい栽培をしたいとき、土の状態を良くしたいとき
肥料の主成分とその働き
肥料には主に「窒素(N)」「リン酸(P)」「カリウム(K)」の3つの栄養素が含まれています。
れぞれの役割を知って、植物にぴったりの肥料を選びましょう!
■窒素(N)➡葉や茎を育てる
・青々とした元気な葉を育て、植物全体の成長を促します。
■リン酸(P)➡花や実をつける
・花の数を増やし、果実や種がよく実るようにサポートします。
■カリウム(K)➡根を強くし、病気に強くする
・丈夫な根を張らせ、寒さや病害虫への抵抗力を高めます。
いかがでしたでしょうか?
肥料を与えなくても植物は育ちますが、より大きく、より花を咲かせるためには肥料の力をかりましょう!
そして、育てる植物や、何を補いたいのか目的に合った肥料を選ぶといいですね。